死体に向かってズームイン!!
朝の生放送テレビ番組を見る人は、多いだろう。
今どきなら、スマートフォンで通勤中にテレビを見る人もいる。
そんな朝の生放送の中でも、名物だったのが「ズームイン!!朝!」だ。
スポンサーリンク
司会者が交代しても人気の番組で、1979年から2001年まで22年ものご長寿番組となった。
おなじみの台詞、「○○に向かって~、ズームイン!!」を真似した人も数限りなくいるだろう。
この台詞は、司会者が各地のお天気リポーターに放送を振る合図だった。
地域ごとにリレーされる天気予報を見逃してはならないと、焦ってテレビの前に駆けつけたことがないだろうか。
一見のどかな毎朝恒例のテレビ放送に、あるときとんでもない事故現場が映ってしまったという都市伝説がある。
実際に放送されていた有名番組だけに、その映像が都市伝説になったのもうなずける驚異的な瞬間だった。
そもそも、「ズームイン!!」では放送事故寸前の映像が他出していた。
生放送の宿命として、防ぎようのない瞬間的映像もあり、それもまた視聴者にとって楽しみの一つだったのだ。
ときには、テンションが高まりきった素人が映ったり、お笑い芸人が罰ゲームとして生放送に現れることもあった。
よく知られているのは、ダウンタウンの松本人志がキャラクターの扮装をして映り込んだハプニングだ。
■ヘリから地上にズームインしたら
そんな日々を激震させたのは、ある日のお天気リレー中に映された映像だった。
九州のリポーターが生中継のためにヘリに乗り、上空から地上を映していたとき。
都市伝説となった人影が、視聴者の目に飛び込んだのだ。
その人影は、池の上にぽっかりと浮かんでいた。
が、人影と認められるまでには数秒かかり、カメラマンもしばらくズームインしていた。
直後、ヘリ上のリポーターが悲鳴を上げた。
下に続く。。
スポンサーリンク
当時はスマホなどないので、視聴者のほとんどはお茶の間で何事かと思っただろう。
しかし、リポートはそこで終了。
瞬間的に映像を見ていた人だけが事実を知る、都市伝説となってしまったのだ。
生放送はすぐに東京のスタジオに切り替えられたが、ずっとテレビを見ていた人にはわかったはずだ。
池に浮かんでズームイン!!された人影は、水死体だったことを。
■司会者はスルー
当時の司会者だった福留アナウンサーは、この衝撃のハプニングを流して元気に普段の放送へと切り替えた。
しかし、映像を目にしてしまった人の記憶には「あれは水死体だったはずだが、まさか生放送で…」
というもやもやした思いが残り、都市伝説として語り継がれることとなったのだ。
因みに、ダウンタウンの松本は、「ズームイン!!」のお天気お姉さんだった女性と後に結婚している。
このときの都市伝説が、夫婦の間で語られることはあるのだろうか。
スポンサーリンク