日本のテレビアニメおすすめランキングBEST10!
日本が誇るサブカルチャー「アニメ」、今や世界中で愛される文化と言えます。
日本でアニメがテレビで本格的に放送されてから約60年、昨今は映像技術も飛躍的に素晴らしいものになりました。
今回は過去10年の間に放送されたテレビアニメの中で特にご紹介したいおすすめアニメを10本、厳選して集めてみました。
ランキングは、ネット情報や視聴率を元に表しています。
最後まで読んでいただければ幸いです。
10位:俺の妹がこんなに可愛いわけがない
2010年10月-12月にかけて第一期が、2013年4月―6月にかけて第二期が放送された禁断の兄妹間での恋愛を描いたラブコメアニメです。
この作品の持つテーマの怪しさから原作者も「アニメ化が本当なのか」と企画そのものを危ぶんでいました。
この作品はそれなりに知名度があり売れ行きもありました。
作品に対しての賛否が二分していて「気持ち悪い」「作者の神経疑う」という否定派の意見も多く目立ちました。
また、海外の大手エンタメ批評系youtuber「Watch mojo 」による「日本アニメの最低のカップル10(原題:Top 10 Worst Relationships in Anime)」のワースト1位に主人公の京介と桐乃がランクインしていました。
しかしそういった批判の声もありながらも評価を受けた作品です。
9位:けものフレンズ
「けものフレンズ」は2017年1月-3月に放送されました。
その間にブームを巻き起こしたことで記憶に新しい方と思います。
主人公の相棒サーバルちゃんの「すっごーい!」というセリフは当時のアニメオタクの間でブームを起こして、様々な場所でパロディされました。
また、劇中に出てくるキャラクターのままの格好を声優にさせてアイドル活動をさせました。
彼女達をテレビ朝日「ミュージックステーション」出演させた事もありました。
匿名掲示板5ちゃんねるでは「誰が見るんだこんなクソアニメ」という批判的な意見が多くありましたが、SNSの口コミ効果を活かして人気作に化けました。
と、ここまで書けば普通に名作に見えますが2019年に続編「けものフレンズ2」が放送されましたが大不評のまま終ってしまいました。
なぜ不評になったのか、作品を支えていた監督の降板や複数のキャラクターの性格を悪くしたり、これらの要素が不満に感じるファンが多くいたことが「けものフレンズ2」が不評に終わった原因だと思われます。
8位:進撃の巨人
講談社から出版されている人気マンガ「進撃の巨人」のアニメ化作品。
2013年の第1期放送後も人気が出たため、2017年に2期目が放送され、翌2018年には三期目が放送され好評を得ました。
2021年にファイナルシーズンが放送されています。
現在、マンガもクライマックスを迎えていて、それらをいかに表現するのかと期待が集まっています。
作品に出てくるリヴァイというキャラクターはひときわ人気であり、多くのファンがいます。
7位:ガールズ&パンツァー
2012年に放送された戦車道に励む女の子たちの青春を描いたアニメです。
作品はSNSの口コミで人気になったSNS世代を代表する作品の一つです。
作品の世界観は“戦車道”という戦車を使ったスポーツが流行っている日本で戦車道に勤しむ女子高生たちの青春を描いた異色のスポ根アニメになっています。
作中では明確に描かれていませんが、本作の舞台とされている茨城県の大洗町ではこの作品とコラボした町おこしを企画した事でも話題になりました。
2015年、劇場版映画が公開されましたが、これもヒットとなり非アニメファンからも注目を集めていました。
この時に「応援上映会」という独自の文化が生み出されました。
ファンが集まった限定の上映会でキャラクターに声援を送ったり、キャラクターのセリフに相の手をいれたりするなど独自の上映会が全国各地で行われました。
これらもまた話題を集めることに成功しました。
ツイッターでは「ガルパンはいいぞ」というキーワードが流行り、一時社会現象になっていました。
6位:妖怪ウォッチ
2014年-2018年にかけて製作され、社会的ブームを巻き起こした子供向けアニメです。
元々は「イナズマイレブン」を製作していたレベルファイブによるゲームでしたが、ゲームだけに固執せず様々なメディアに進出したことで一時、ポケモンをも食いかねない人気をほこっていました。
またアニメ自体も独自のペーソスが利いたで、時に笑わせたり泣かせたり様々な要素をもっていたことで大人から子供まで楽しめる作品として成功しました。
それも本作の独自性があるからと言えるでしょう。
本作終了後に展開された続編の「妖怪ウォッチ シャドウサイド」はかわいさがなくなったキャラクターや年齢があがった主人公たちなどに不満が集まり結果的に大失敗となりました。
これは今までのシリーズのファンの記憶がまだ残っているうちに路線変更をしたことが失敗の原因だったのではないかと言われています
5位:SSSS.GRIDMAN
90年代に大ヒットした特撮ドラマ「グリッドマン」を現代風にリメイクしアニメ化することで成功した作品です。
2018年10月-12月まで放送していました。
同じく90年代に大ヒットした「エヴァンゲリオン」の要素を踏まえながらもうまくリメイクすることができました。
ストーリーも12話で完結し、非常にシンプルな話になっていて長い話が苦手な方にでもオススメな作品です。
作品を代表する悪役“新条 アカネ”もアニメファンから人気が集まっていて、一時期画像投稿サイトには彼女の画像が大量にアップロードされていました。
また特撮マニアには“新条 アカネ”の怪獣フィギュアコレクションなど細かいところで東宝特撮や円谷へのオマージュを感じさせる描写がありますので特撮ファンにもお勧めです。
2021年現在、本作のヒットからシリーズ化がされる予定があると言われており今後の展開を期待されています。
4位:ラブライブ!サンシャイン!!
2010年代に“アイドルマスター”と並んでアイドルアニメを発展させた「ラブライブシリーズ」。
その中から特に人気の2016年7月―9月第一期、2017年10月-12月第二期が放送された「ラブライブ!サンシャイン!!」がランクインです
経済効果も高く、静岡県沼津市を舞台にしている事からファンが「聖地巡礼」をするなど静かなブームがありました。
また若い世代を中心に俗に「ラブライバー」と 言われるファンを生み出しました。
あまりの流行のためにSNSでは何か犯罪がおきると「ラブライバーがやった」というようなネットジョークが一時流行するような事態がおきました。
もちろんこれらはあくまでネットジョークであり、本当にラブライバーが起こした事件というのはありません。
3位:魔法科高校の劣等生
インターネット小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載された人気小説をアニメ化した作品です。
その内容が子供っぽくなった事から当初はかなり低評価を受けていました。
しかしそういった批判を押しのけアニメ放送され、ある種の成功を収めました。
本作に出てくる“司波 達也”は「なろう系」の典型的な主人公と言われています。
圧倒的に強い主人公、それを称賛する為だけに存在する脇役など、現在まで続く俗に言う「なろう系アニメ」の代表作となり、この成功に続くように様々なWEB小説系がアニメ化されています。
「なろう系」に批判的なアンチもこの作品と主人公については「いっそ突き抜け過ぎていて気持ちがいい」など、肯定する意見があるほど謎の爽快感があり、人気の一つになっています。
2位:ジョジョの奇妙な冒険
80-90年代の週刊少年ジャンプ黄金期を支えていた超人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」をアニメ化した作品。
放送は2012年に始まり、現在第5部「黄金の風」まで映像化されています。
当初はマンガとアニメが違うメディアであること、原作の雰囲気そのままを映像化することへの警戒心などから「失敗するのでは?」と言う声もありましたが、公開されるとそのような批判は影を潜めました。
原作者の荒木飛呂彦さん独自な絵のタッチそのまま、アニメ化をすることに成功しました。
これはスタッフにも多くのジョジョファンが占めていて、かなり気合を入れて製作したことが働いた結果ではないかといわれています。
ジョジョといえば90年代に第三部のみがOVAシリーズ化(オリジナル・ビデオ・アニメーション)していました。
これにはキレキレの映像センスやサスペンス映画を想わせる演出には称賛が集まりました。
しかし一部声優のキャスティングやシナリオの改悪など、不満に感じファンの間でトラウマがありました。
このことからジョジョファンの間ではアニメ化に対してアレルギー的なものがありましたが、今回は声優についても、配役へのアンチ意見は少なく、見事にはまったという意見が多くありました。
この「ジョジョの奇妙な冒険」の成功から80-90年代に人気を極めた往年の名作マンガをアニメ化する流れが起きていましたが、このジョジョほどの成功を収めてはいません。
ジョジョという存在は他の作品と違った特異性を放っているのではないかといわれています。
1位:魔法少女まどか☆マギカ
2011年に放送された「魔法少女まどか☆マギカ」はリーマンショックで不安定な社会情勢を抱えた日本を反映させるかのような不安定でダークな話になっていました。
また、本作の最終回前直前に「3.11東日本大震災」が起きて放送中止になるハプニングもあったことでも有名です。
そういった世相を反映していたのか最終回以降、劇場版が製作されましたがそれも後味の悪い終わり方で、これもある意味多くの話題を集めました。
アニメ関係者や評論家も本作を観て高く評価をしていましたが、やがてそれは海を越えて行き、2014年にこの作品にインスパイアを受けたスペイン製のサスペンス映画「マジカル・ガール」が公開されています。
ハッピーエンドだけが世間に受け入れられると言う訳ではなく、内心ではバッドエンドの話も人気になることがまれにありますが、本作はその典型例といった作品です。
いずれにせよ、本作は間違いなく2010年代を代表するアニメといえるでしょう。