もののけ姫「アシタカとサンにまつわる都市伝説」
スタジオジブリの傑作のひとつ「もののけ姫」は、タイトルとは異なり、アシタカという少年が主人公だ。
アシタカが自らの運命を知るために旅に出た先で出会ったのが、森を守る山犬に育てられた人間の娘サン。
彼女こそがもののけ姫で、この2人と森を開拓する人間たちとの関わりが、映画では描かれている。
ここでは、そんなアシタカともののけ姫であるサンにまつわる都市伝説を紹介しよう。
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■アシタカにはいいなずけがいた
アシタカは、大和との戦いに敗れて北の大地に追われたエミシ族の17歳の少年。
当時としては大人の仲間入りをしてもいいくらいの年頃で、隠れ里に住む一族の長になるだろうと期待されている。
弓の腕に長けて顔立ちも端正なことから周囲が放っておくわけもなく、当然のことながらいいなずけがいた。
その相手は、同じ村のカヤだ。
3~4歳年上のアシタカを「兄様」と呼んでいるものの、それは村全体の年長の若者を意味する呼び名。
自らもアシタカに嫁入りするつもりで、周囲もそう思っている。
その証拠として、アシタカが村を旅立つときには、玉で出来た小刀を贈った。
これは、村の乙女が純潔を誓うしるしの贈り物なのだ。
ところが、旅に出たアシタカは、もののけ姫であるサンと出会い、お互いに惹かれていく。
映画のラストではアシタカにプロポーズもされ、宮崎駿監督も「その後、2人は頻繁に逢瀬を重ねている」と発言していることから、カヤの心中は穏やかではないだろう。
■アシタカは大人になれない症候群
相手がサンだろうとカヤだろうと、ゆくゆくはエミシ族の長として一族を繁栄させる宿命を負っているはずのアシタカ。
だが、実はアシタカは決められた掟の外には出ようとしない業も背負っている。
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現代的にいえば成長しないことにもつながり、ある意味アシタカは大人になれない症候群=ピーターパン・シンドロームといってもいいだろう。
この症候群の特徴のひとつに、性的な欲望が乏しいことがあるので、アシタカが子を作って一族を増やしていけるかどうかは疑問だと都市伝説では噂されている。
■生きることの矛盾を訴えるサンの台詞
サンは、人間の子でありながら、山神を守る山犬にもののけ姫として育てられてきた娘。
自然界と人間界に翻弄されて成長したため、哲学的な台詞が吐くことが多い。
彼女の揺れる心から生まれる台詞は、現代の人間界にも潜む邪悪なものに人々がどう立ち向かうべきかというメッセージなのではないかというのが、都市伝説での見方だ。
だからこそこの映画では、キャッチコピーが「生きろ」とされている。
このキャッチコピーは50もの候補から選び抜かれた言葉で、「おそろしいか、愛しいか」「だいじなものは、ありますか」「おまえは、まぶしい」「昔々は、今の今」「死ぬのと、生きるの、どっちが好きだ」「死ぬなっ」などが他の候補だったという。
どれも、まさに現代人へのメッセージといえよう。
■サンの非処女説
男として、性的な意味では役に立たないかもしれないアシタカ。
サンはそんな相手に惹かれても、女としての肉欲は果たせない…かもしれない。
が、サンは実は処女ではないという都市伝説がある。
といのも、ジブリアニメの主役級の少女の中では、サンは15歳にしては大人っぽい顔つきをしているからだ。
サンはすでに、山犬に体を捧げてしまっているといのが、都市伝説でのもっぱらの噂だ。
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